top of page

魚沼こしひかり「つながり​」

katsuyukiyamaguchi_Inside_the_gunmetal-colored_warehouse_larg_274e0e1a-3acc-4262-843d-751b

昔ながらの稲作を、いまの田んぼで。

ブランラボでは、「自然農米」と「有機農法米」の2種類のお米を育てています。
とりわけ自然農米は、近代農業が始まるよりもずっと前、人が自然と協働しながら稲を育てていた頃の方法を、そのまま現代に蘇らせた農法です。

里山と共にあった稲作の知恵

私たちの自然農米「縄(つながり)」は、「冬季湛水・不耕起・草生栽培」という昔ながらの田んぼの姿を保った方法で育てています。これは古くから続く “土をいじり過ぎない” 耕作の知恵に近く、冬の田んぼに水を残すことで鳥・虫・微生物が行き来し、その営みが土を肥やし、稲を育てる循環をつくります。農薬も肥料も使わず、自然が持つ「再生の力」に、自ら整っていく田んぼの在り方。昔の稲作がもっていた世界観を、そのまま今ここに引き戻しています。

稲に無理をさせず、季節に寄り添う田植えは機械だけでなく手植えも行います。かつての農家がそうしていたように、苗の状態と天候を見極めながら、人の手で添えていきます。また、一般稲作で行われる「中干し」をせず、稲刈り直前まで分けつを続けさせるのも伝統的な栽培のあり方です。
昔の田んぼに病気が少なかったのは、株間・条間を広く風通しよく保つ知恵があったから。私たちも同じように40cm間隔をとり、稲をゆったりと育てます。

昔のままの乾燥方法 ― 太陽と風で仕上げる稲刈りにはバインダーを使いますが、仕上げは昔ながらの天日干し。刈り取った稲を束ねて架け、1〜2週間じっくり自然乾燥させます。これは古くから「はざ掛け」と呼ばれてきた日本伝統の方法です。ゆっくりと乾くあいだに、稲の中に含まれたアミノ酸が米粒へ移り、お米は本来の旨み・甘み・香りを蓄えていきます。これは機械乾燥では生まれない、自然時間がつくる味です。

いのちを育てる食としてのお米

こうして出来上がるお米は、現代的な大量生産ではなく、「生きものの循環」そのものから生まれるお米です。ひと粒の中に季節の記憶が宿り、炊き上がるとほっくほくと甘みが立ち、からだの中にしみ込むような滋味を感じます。私たちがしていることは、新しい農業ではなく、かつて当たり前だった稲作を、いまの時代に丁寧に取り戻すこと。自然のいのちに学び、手を添えるだけの稲作を、これからも伝えていきます。

1976149_m_edited_edited.jpg

有機農法とは?

有機農法は、化学肥料や農薬を使わず、堆肥などの自然由来の肥料で土の力を高めながら育てる農法です。自然のしくみに沿って栽培することで、環境にも人にも負担の少ない稲作になります。どちらも“自然と共にある農法”有機農法も自然農法も、農薬や化学肥料に頼らず、田んぼのいのちの循環を大切にする点は同じです。違いは、「自然にどこまで委ねるか」。有機農法は人が必要な分だけ力を貸す農法、自然農法は田んぼそのものの生命力を最大限に活かす農法です。

katsuyukiyamaguchi_Rice_plants_in_a_rice_field_illuminated_by_5d937cf8-9933-4fda-ba03-29f6
太田新田有機湧水米.png
妻有有機棚田米.png
つながり稲架米.png
bottom of page